読んで面白かったマンガのメモ。Novel Soundsという音楽レーベルを主宰しています。たまにマンガのこと以外。
北京五輪

作:ロドリゲス井之介 (全1巻。08年7月刊。宙(おおぞら)出版)

中国北京のルポルタージュ。
日中の文化の違いを紹介するマンガ。

正直なので、好感が持てた。

マンガで紹介した事例も、読み終ってすぐにコラムがあり、
一部であり全体でないとわかるようにフォローがあり、公正。

めちゃくちゃに面白い!

例えば、
「ニセモノが“有り”“無し”というよりは、
この国は“ニセモノ”という感覚がないんです」(作品より引用)
このセリフは作家の権利を守る立場の僕にとって、非常に勉強となりました。
中国上海に在住しているアーティスト藤翠が、
今帰国して広島にいるのだけど、彼も似たようなことを言っていました。

他にも、中国で中国製のギョウザを「ちゃんとしたお店」で食べて、
「おいしい!!」と言う姿など、これは正しいし、美しいですよね。
かつ、同じギョウザでもこういう店のものは中国人も敬遠しがち、
という情報も、同一話のマンガの中に入っています。
う〜む、良いマンガだ!

無条件あるいは作為的に中国賛美や中国批判をしておらず、
こういうマンガこそ、正しい日中交流のために「中国文化を理解しよう」としているマンガです。
いかにも日本人らしい。美徳ですね。
このマンガを中国批判だと捉える人がいたら、その人は偏っている人です。

あ、当然ですが、このマンガは作者が中国北京の一部のみで体験したことが前提の作品です。
また、同一の体験であっても、人の感性により感じ方が違うことは当然です。
エッセイなので、あくまでいち個人の感じた事なのです。
一部を全体として勘違いすることは、作家の本位でないので気をつけましょう。

あと、ロドリゲス井之介さん、魚に詳しすぎ!!
すごく面白いのだが。
彼に魚をテーマにマンガを描いていただけば、
絶対に面白いマンガになることを保障します!!
いや、マジで!
(例えば、有名料理店で魚料理を食べて料理人と語り合う取材マンガとか、
作者の釣った魚で料理する体験マンガとか、面白そう!)

ついでに、作中に登場するF山さんという編集者さんは、
取材型・ルポマンガのタイプとして理想的。仕事ができる人ですね。
宙(おおぞら)出版さんは熱いなぁ〜。

やれんのか!?北京五輪
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://novelsounds.blog109.fc2.com/tb.php/268-ab75e6d5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
池袋の私書箱の紹介です。身分証不要でプライバシーも安全
2008/07/21(月) 15:10:08 | 激安!池袋の私書箱新規オープンです