読んで面白かったマンガのメモ。Novel Soundsという音楽レーベルを主宰しています。たまにマンガのこと以外。
Novel Sounds お知らせ
新しいCDリリースしましたー!
artist: speaker gain teardrop
title: particl protocol
7月5日発売 / 2300円税込
Amazon HMV タワーレコード / myspaceで試聴

nobleレーベルさんのご好意でnoble所属のkashiwa daisukeさんに
remix、マスタリングで参加いただきました。どうもありがとうございました。
http://kashiwadaisuke.com   http://www.noble-label.net

初回限定で、speaker gain teardrop (Gu.)のホリベのソロプロジェクト、stabiloの1st mini album(非売品)が付いてきます。Amazonなどのネットで購入しても付いてきますよ。

キングダム

作:原 泰久

戦国物語。エンターテイメント漫画。

そうとうに面白い。
一段上の、安定した実力が感じられる。
画力、構成力、脚本、全てにおいて、優れている。
これだけの壮大な物語をぶれずに長期に渡って展開しているのはすごい。

極上のエンターテイメント漫画です。
お薦め!
メガネ×パルフェ!

作:きづきあきら+サトウナンキ

あえて、「萌え漫画」と言おう。なぜならそれが作者の意図であろうから。

元々、きづきあきらさんの作品は作家性が強かった。
おそらく、作者の葛藤はあったのだろう。
「売れないと意味がない」という気持ちが伝わってくる。
近年のきづき+サトウ作品は、作家性をギリギリ維持しつつ、
売れる要素を貪欲に取り入れている。それは尊敬すべき「妥協」だ。

さて、本作は少年向け雑誌で連載されたものだ。
そのために絵柄は少年向けにアレンジされている。芸が細かい。

後半、ちょっと息切れがしてきて、せっかくアレンジされた絵柄が元のものになったのと、
間の取り方が画一的になってきたのは、少し残念。
ただ、複数連載を持てば、自然と時間的制限がでてくるので、仕方がないことかもしれない。

それでも、充分面白い。
あと、少年漫画に少女漫画的要素を落とし込んでいるところも評価できる。

興味ある方は、まずは『ヨイコノミライ』から入っていただき、
過去作品を網羅することをお薦めする。

好きな作家の一人です。
アキハバラ@DEEP

『アキハバラ@DEEP』が完結した。
途中でグダグダにならないか心配したが、うまくまとめた感がある。
アカネマコトさんはうまい。

原作:石田衣良 漫画:アカネマコト

ストーリー的には特筆すべきことはないのだが、
アカネマコトさんの漫画のうまさで読ませる。
絵、構図、コマ割、効果など、バランス的にセンスが良い。
デジタルを効果的にうまく使えている。才能を感じる。
柳澤一明さんと作風が似ているんだが、そこに「若さ」を落とし込んだ感じ。
名作『アヴァンギャルド夢子』の作者、押見修造さんの新作がヤングマガジンで始まった。
まだ2話だが、さっそく面白い予感。期待してしまう。

『焦燥』に収録されていた『真夜中のパラノイアスター』を読んだ時は、
「なんじゃこりゃあああああ、すげえ新人だ!!!!」とぶったまげたもんだ。

あと、毛深い女の子と毛の生えてない男の子のすれ違いの淡い恋を描いた『スイートプールサイド』も良かった。単行本になってないので、出版して欲しいなぁ。

押見修造 official site
かわたれの街

作:勝田文

女性向け萌え漫画。

わりと、知性、センス、独特の雰囲気が漂っていて、
けっこう面白かった。
昭和の中坊

原作:末田雄一郎 作画:吉本浩二

吉本浩二さんは、類稀なる作家性を持った漫画家だ。
もっと評価されるべきである。

原作の上で、これだけ自分の作家性を出すことができる漫画家は、そういない。

吉本浩二さんのオリジナル作品を、
僕は『焦燥』に収録された短編『東京の兄貴』しか知らないが、
もっとオリジナルを描ける環境を作ってあげるべきだと思う。

単行本付録漫画の『僕、吉本浩二!!』がまた泣かす。せつない。
大西祥平さん原作の『勝ち組フリーター列伝』も渋かったなぁ。

残念なことに、初期ほどのパワーを今は感じられない。(それでも今の漫画もすごいのだが)
『こまねずみ常次朗』初期の頃は、ものすごいエネルギーが紙からあふれ出していた。
吉本浩二さんの、そのエネルギーや作家性を疲労させ、削っていったものは何か、
それは『勝ち組フリーター列伝』を読んでいただければ、少しは理解できるのではないだろうか。

やはり、吉本浩二さんは、もっと評価されるべきなのだ。
もっと売れて、良い漫画を描ける環境になって欲しい。
切に願う。
のだめカンタービレ

『BECK』と並ぶ音楽漫画の双璧。東西横綱。
こちらも音楽を漫画で表現することに成功した評価すべき作品と言える。

「少女漫画」の特徴に、「背景が白い」ことが挙げられるが、
手抜きからくる白い少女漫画が多い中、
二ノ宮知子さんの白さは、ちゃんとしている。

他に、少女漫画には体や間接がまともに描けていない作品が多いのだが、
二ノ宮知子さんの漫画は、人の体がちゃんと描けているので、そこも好感が持てる。

ギャグ漫画としてもセンスが良い。テンポや間で笑わせるテクニックがうまい。

あと、男性主人公に、女性読者にとっての萌え要素が強い。それも魅力のひとつと言える。

「クラシック音楽漫画」に興味ある人には、
他に『マエストロ』(さそうあきら)、『ピアノの森』(一色まこと)なんかどうでしょう?
シャイニング

ハゲをテーマにした漫画。
もう、それだけでカッコイイよね。

作、安刀乱地巣(狩撫麻礼) 画、バロン吉元

劇画アクションの要素も含む。
劇画はアクションシーンに適した形式で、そこには様式美が存在していると思う。
バロン吉元さんの描くアクションは圧巻。迫力がある。

狩撫麻礼さんは、原作力以上に、うまい漫画家を選択する能力に優れていると思う。

この作品はダサいんだけど、そのダサさがカッコイイ。
バロン吉元さんはそこを狙ってるんだろう。スタイルだと思う。

推測だけど、セリフの言い回しや言葉の表現は、
バロン吉元さんが原作に手を加えているのではないかと思う。
物語のテーマやあらすじからは狩撫麻礼さんの匂いがするんだけど、
セリフの言い回しなどは、らしくないんだよね。
むしろバロン吉元さんのセンスを感じるというか。

2巻をやっと入手できて、嬉しい。
BECK

誤解を恐れずに言えば、音楽漫画ではなく、青春漫画だと思う。
音楽を舞台に、描かれている本質は青春だ。
とびきりの青春で、グッとくる。
ハロルド作石さんは本当にうまい描き手だ。

また、音楽漫画としても、音楽の一部の側面をきちんと描いている。
フラストレーションの発散やスポーツとしての音楽、ライブ。
メジャー、メジャーインディーを取り巻く環境。
(否定的な意見ではありません。)

そして、音楽を漫画で表現することに成功した所は評価すべきだ。

ついでに言えば、人種の描き分けがうまい。
これは絵だけでなく、人種背景をちゃんと落とし込んであるからだ。

しかし、長く続いている。もう30巻だ。
『BECK』は1巻からリアルタイムで付き合っている漫画の1つで、
もう10年以上が経つんじゃないかな。

物語はそろそろクライマックスにやってきたような気がする。
有終の美を飾って欲しいです。
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「古き良き漫画」の匂いがする。
狙って古さを演出しているのだが、それがちゃんと成功している。
嫌らしくない。過去を踏襲して、その上に新しいものを築いている。

コージィ城倉さんの今までの作品には、
全て、エロ、お色気の要素が含まれていたが、
今作ではその要素が全くない。
完全に「野球漫画」で勝負しようとしている姿勢が伺える。

この作者はそうとうパンクな作家だと思う。
過去作品もお薦めする。

誠実、実験的、野球への愛、色んな要素がものすごくたくさん詰まっている。
ひとコマひとコマに感動できる。

『おおきく振りかぶって』(ひぐちアサ)も、今ものすごく面白い野球漫画だが、
野球漫画としては、『おれはキャプテン』の方が面白さは上だと思う。
下北GLORYDAYS

『下北GLORY DAYS』が完結した。好きな作品だった。

お色気漫画。王道ラブコメ。

絵がうまいし、丁寧さがある。

あと、擬音にオリジナリティがあって良かった。

関係ないけど、オリジナリティある擬音と言えば、
水木しげると、藤子藤二雄Aだよね。
はらっぱの元気くん


『釣りバカ日誌』の北見けんいちさんの作品。

文体がとても美しくて良いです。

古い漫画の手法を取っているんだけど、ダサい古さじゃない。
むしろ古さを感じさせない。
ノスタルジックなんだけど、新しい。

狙って古さを演出した作品や、古さがそのままダサさに繋がってる作品達とは一線を画している。

また、過剰な演出や誇張がなくて、事実と記憶を素直に紙にしているのが良い。
『刑務所の中』(花輪和一)に通じる感じというか。
あれも事実と記憶をコツコツ紙に落とした作品でしたね。
かしまし


『かしまし』が完結した。

『いちご100%』(河下水希)以来、久々に萌えた漫画だったなー。

作画の桂遊生丸さんの描く女の子の線がすごく柔らかくて、そこが良い。